旅の醍醐味の一つといえば、旅先でのドライブですよね。日常とは異なる美しい景色を眺めながら、愛車と巡る旅はきっと特別になるはずです。
これまで北海道には、何度も愛車と共に船で渡ってきました。僕が実際に旅で走ってきて、自信を持ってオススメできる絶景の道を紹介していきます。
オロロンライン

北海道を代表する絶景の道といえば、この「オロロンライン」は外せない。小樽〜稚内までの海沿いの道の総称ですが、最も代表的な区間は、北海道道106号(稚内天塩線)です。
特に大型の風車群が28基立ち並ぶ「オトンルイ風力発電所」は、道北を代表すると絶景スポットです。宗谷岬まで続くこの道は、きっとすべての旅人の憧れの地。
さらに北上すると、何も遮るもののない開放的な区間へ。北海道の雄大な大地を感じることができるので、このままぜひとも稚内まで突っ走ってほしい。
さらに天気が良ければ海側には、美しい利尻富士が浮かんでるはず。日本の離島の中でも特に素晴らしい場所なので、ぜひとも利尻・礼文島観光と絡めて道北を楽しんでください。
宗谷丘陵&白い道

そのまま稚内に入ると近くを通るのが、この「宗谷丘陵」です。オロロンラインから海沿いを道なりに進むと、うっかり見落としまいがちなので要注意。
氷河期に形成された、稜線が丸みを帯びた形状が特徴の丘。土の凍結と融解が繰り返されることでできたことから「周氷河地形」と呼ばれ、北海道遺産にも認定されています。
もこもことした緑の丘に放牧された牛と、そこら中にいる鹿を眺めると道北って感じする。
ここはオロロンラインの単調な道に対して、いい感じのスパイスになってる気がする。最北端の宗谷岬には毎度ここをぶった切って行くのがマイルール。

同じ宗谷丘陵エリアには、「白い道」という絶景スポットもあります。ホタテの貝殻を砕いて敷き詰めていて、海まで続く真っ白な道はとても美しいです。
元々、ホタテは稚内の名産なんですけど、貝殻は廃棄物として処理されてたんですって。それを再利用していて、環境保全と観光促進の両立したとてもエコな取り組みです。
白い”道”と呼ばれてるので今回の特集で紹介したけど、正直ドライブには向きません。道幅も狭く離合できる箇所も少ないので、あくまで写真映えするという意味で絶景の道、ですね。
猿払村道エサヌカ線

そして道北最後を締めくくるのが、この「エサヌカ線」です。空と大地と道しかない、「地平線」という言葉がこれほど似合う道はないと思う。
昔は一部の旅人やライダーしか知らないマイナーな道だったけど、近年だいぶ知名度は上がったと思う。国道238号と並行にオホーツク海側に通る道で、入り口に小さな案内看板があるので見逃さないように。
稚内から浜頓別方面へ進むと二か所クランクがあり、そこから先が絶景の始まり。この写真は夕暮れだったので、より世界の最果て感があって感動的だった。
中標津ミルクロード

ここでようやく道東エリアに変わり、「中標津ミルクロード」を紹介。熊本県の阿蘇にも同名の道があるので、分別のために先頭に地名を加えてます。正式名称は中標津町道北19号。
牛乳を出荷するタンクローリーが走る一直線の道、というのが名前の由来らしいです。周囲に囲まれた木々は、「根釧台地の格子状防風林」として北海道遺産に登録されています。
周りの木々が色づく紅葉時期にいけば、他では味わえない美しい道となると思う。すぐ近くにはライダーの聖地と呼ばれる「開陽台」があるのでセットでいきましょう。
追分ソーランライン

そして最後に紹介するのは、「追分ソーランライン」です。道南から唯一の選出。ここはもう何がいいって、とにかく日本海に沈む夕日が綺麗に見えること。
道南の函館起点の定番ルートといえば、「ニセコ経由の小樽」か「洞爺経由(さらに支笏湖)の札幌」かみたいなとこがあったんですけど、完全に第三の選択肢となりました。
ちょうど息子がうまれて少し落ち着いた時期に、家族三人で長期に北海道旅してたんですよね。その時にこの道南の日本海側を通った時は、とにかく天気に恵まれすぎてて。
この時に車中泊した道の駅「上ノ国もんじゅ」とか、夕陽が綺麗すぎて強烈に印象に残ってます。とにかく海沿いに出れば快晴で、北海道の好きなエリアがさらに広がるきっかけとなりました。
まとめ
まとめてみて思ったけど、道北エリアがやっぱりかなり強いですね。開放的で走っていて気持ちの良い道がたくさんあって、ドライブの観点では頭ひとつ抜きん出てました。
北海道は土地が広大すぎて移動に時間がかかるので、これらの絶景の道を交えながらドライブすると、長時間運転もきっと楽しい思い出になると思います。
今回は愛車ハイエースとともに、絶景ドライブ写真をお届けしました。もちろんレンタカーでも楽しめると思うので、今後の旅の計画にぜひ参考にしてみてください!
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