
北海道ツーリングで地味に困るのが、苫小牧フェリー下船後の寝床問題。
敦賀〜苫小牧航路は夜到着になるので、周辺は宿やキャンプ場の選択肢もそこまで多くない。フェリーを降りてから「さて今夜どうするか…」となりがち。
そんな時に見つけたのが、恵庭市にある柏木地区レクリエーション施設。札幌や千歳方面へ向かいやすい立地にありながら、無料で利用できる区画型のキャンプ場。
場内はしっかり整備されていて、炊事場や水洗トイレも完備。北海道上陸初日の拠点として、かなり使いやすい場所だった。
この記事では、実際に苫小牧フェリー下船後に利用した体験をもとに、サイトの雰囲気や設備、注意点、周辺施設まで詳しく紹介していく。
柏木地区レクリエーション施設とは?

柏木地区レクリエーション施設は、恵庭市唯一の無料キャンプ場。事前予約制の区画型サイトになっているので、比較的落ち着いて利用しやすいのが特徴。
場内には炊事場や水洗トイレなど基本設備も揃っていて、ファミリーキャンプからツーリング、車中泊旅まで幅広く利用しやすい環境。
花壇や林間エリアも整備されており、市街地近郊ながら公園のような雰囲気がある。
| 名称 | 柏木地区レクリエーション施設 |
| 住所 | 〒061-1423 北海道恵庭市柏木町672 |
| 標高 | 61m |
| 車乗り入れ | 不可 |
| 予約 | 必要 |
| 受付 | 事前に電話にて空き確認後、協同組合事務所にて受付 |
| 期間 | 5月中旬〜9月末 |
| 電話番号 | 0123-29-4836 |
| URL | http://www.eniwa-ciu.jp/kashiwagi.html |
柏木地区レクリエーション施設の魅力

柏木地区レクリエーション施設の魅力をここでは解説する。実際に利用した立場から、良いと思ったポイントをまとめてみた。
苫小牧フェリー夜着でも利用しやすい立地

ぼくがこのキャンプ場の素晴らしいと思うポイントは、苫小牧フェリー下船後の初日の宿泊地として使いやすい距離にあること。
関西の敦賀からフェリー乗船すると、苫小牧東港着は20:30頃になる。当然辺りは真っ暗でフェリーターミナル周辺には、お店や宿がほとんどない。
少し走らないといけないけど、信号も少ないので一時間ほどで着く距離。道中の買い出しを含めても、22時には到着できるのでギリギリ許容範囲かなと思う。
ただし、寝てる人もいる時間帯なので騒音には注意。できれば駐車場に入る前にエンジンを切って、先行して利用してる人たちへの配慮は忘れないようにしよう。
本来は事前予約必須だが柔軟な神対応

このキャンプ場を利用するには、事前予約が必須だ。事前に電話連絡をして空きを確認し、希望の区画を伝えて先に押さえておく必要がある。

ただ僕がここを利用しようと思い立った時には、すでに苫小牧行きの船の上。うーん、この計画性のなさはどうしようもない。
旅人やライダーの間では、苫小牧周辺は寝床難民になりやすくて有名。漫画喫茶の8時間パックで入って、翌朝すぐ近くのマルトマ食堂で朝ごはんは鉄板ルート。
僕も例に漏れずそのプランのつもりだったんだけど、船の上で電波が拾えた時間帯があり、Googleマップでたまたまここを見つけたんだよね。
ダメ元で電話してみると…
すいません、そちらの利用を検討しています。事前受付が必要と聞いたのですが、当日いきなりは無理ですよね…?実は今、苫小牧行きのフェリーの上でして、日中そちらに伺うのは難しそうで…
大丈夫ですよ。利用した翌日にこちらまで来ていただき、その時に受付用紙に記入、提出して頂ければ問題ありません。
夜遅い到着とのことなので、他の利用者に迷惑にならないように静かに入場してください。
なにこの神対応…!?予想外の返答にびっくり。
おかげさまで目的地へ進みつつ、素晴らしい旅の初日を過ごすことができた。北海道は柔軟に対応してくれる場所が多く、本当に旅人に優しい土地と実感。
札幌周辺に最も近い無料キャンプ場
恵庭市は札幌周辺の観光拠点としても、とても使いやすい立地。千歳や苫小牧など交通網が発達したエリアなので、道外からもアクセスがしやすい。
北海道内の無料キャンプ場としては、札幌中心部にかなり近い場所。岩見沢市なら同じ距離感にあるけど、苫小牧・千歳方面から向かうならここ一択。
柏木地区レクリエーション施設の注意点


柏木地区レクリエーション施設の注意点をまとめてます。個人的に気になるポイントは深掘りしているので、利用時に参考にしてほしい。
- 各施設、木や草花を大切に
- テントは決められた区画に設営
- 残灰は所定の灰捨て場へ
- 打ち上げ花火、焚き火は禁止
- 大声、騒音注意
- 車両乗り入れ禁止
- ごみは必ず持ち帰り
- 人の迷惑になる行為は禁止
- 場内での事故などは自己責任
- 利用には事前申し込みが必要
キャンプ場の受付場所が地味に遠い


利用するには、恵庭まちづくり協同組合で事前申し込みが必要。ただここの場所が実際にキャンプする場所と、物理的にまあまあ距離が離れてる。
灰捨て場はあるのに焚き火が禁止されてる
灰捨て場があるので誤解されやすいが、実はここは焚き火が禁止されてる。利用上の注意事項にも明記されてるけど、見落としやすいので注意が必要。
直火禁止や焚き火台必須の場所は多いけど、焚き火自体ダメっていうとこも珍しい。純粋なキャンパーにとっては、これは大きなマイナスポイントだと思う。
自衛隊演習場が近く音が響くこともある
あとぼくが利用した時にも聞こえたけど、すぐ近くの自衛隊の演習場の音が結構うるさい。戦車の走行音や爆竹の破裂するような音が聞こえてくる。
林間サイトで雰囲気は結構いい感じなのに、割と台無しな感じは否めない。一日中まったり過ごすというより、移動中の拠点としてさくっと寝泊まりするのがいい場所かも。
柏木地区レクリエーション施設の設備
柏木地区レクリエーション施設の場内設備(サイト・炊事場・トイレ・駐車場など)を中心に、写真付きで細かく解説してます。


柏木地区レクリエーション施設の場内マップがこちら。各エリアごとにA〜Fまで番号が割り振られていて、写真手前が道路沿いになる。


駐車場から催し物広場(C)までは、階段を上らないといけない。


催し物広場(C)から中央の修景広場に向かっての景色。中央通路には花壇があり華やか、左右には区画サイト(DとE、F)が左右に別れて配置されてる。
この広場周辺に主要な設備が集約されてるので、駐車場から見て手前のサイトや車中泊だと、使いやすい配置になっている。
サイト|予約時に選べる区画分け






区画サイトは2〜3人用、5〜6人用の二種類、全部で15区画用意されている。ロープで仕切られていて、どこまでが自分の場所かわかりやすい。
電話で空き状況を確認する時に、好きな場所が選べるようになっている。聞かれた時にすぐ答えられるように、事前に場内マップを確認しておくと捗る。




Dサイトは一番広く、大人数用の区画も多いエリア。ピクニック広場と隣接しているので、小さな子連れのファミリーにおすすめの場所。
特に手前側は炊事場とも近く、階段を降りればトイレもすぐそこ。一番利便性もよくおそらく優先的に埋まる人気の場所だと思われる。


E、Fサイトの距離感はこんな感じ。各エリアとも通路を挟んでいるので、それほど密集はしない。割と視界は抜けてるので、プライベート感はやや少なめ。
正直どのエリアを選ぶかというより、手前と奥どちらにするかの違いが大きい。
駐車場|舗装されていて車中泊向き


駐車場は全面舗装されており、フラットなので車中泊も問題ない。ルール上は車中泊を禁止する文言はないので、混雑状況を見て判断してほしい。


バイク専用の駐輪スペースがないので、車と同じ場所に停めることになる。サイト区画数に対して、駐車可能台数は倍なので、基本は埋まることはないはず。
正直バイクに関してはエンジン停止を条件に、区画内に横付けさせて欲しいかも。防犯面でも安心だし、駐車場のスペースも確保しやすいし。




なぜかぼくが利用した日は、キリスト教の街宣車がたくさん停まっていた。暗いうちはわからなかったんだけど、明るくなってから初めて気づいた。
恵庭市にはキリスト教の教会がたくさんあるみたい。キャンプ場の利用者ではなかったみたいで、なぜこれだけの台数が停まっていたかは正直よくわからない…。
キリスト教の街宣車の文言、まあまあ過激。宗教には特に偏見はないほうだけど、キャンプ場で見かけるとは思ってなくて、ちょっとびっくりした。
炊事場|屋根付き、一箇所のみ


炊事棟は催し物広場の一角に、一箇所だけある。近くには囲いのテーブルと椅子もあり、グループで食事を囲むにはこの近くが人気。大きな屋根付きなので雨でも安心。


洗い場はコンクリート製の浅型タイプ、まな板を置いて作業もしやすそう。蛇口は裏表合わせて合計で8つあり、サイト数を考えると十分な数と言える。


トイレ裏からは階段が伸びているので、駐車場からの動線もいい感じ。
トイレ|水洗式だが和式のみ、やや暗い


駐車場の脇にあるトイレ。






水洗式で清掃もしっかりされているけど、和式トイレなのは少し気になる。トイレットペーパーの予備がなかったので、繁忙期は持参しておいた方が安心。
夜間は電気がつかなかったので、ヘッドライトは必携。


トイレ建物の裏側には、使用済みの灰捨て場もある。無料キャンプ場にはないことが多く、炭火調理するならありがたい設備。


さらにトイレ横には、リアカーも一台設置されている。繁忙期は取り合いになりそうなので、荷物が多いなら最初からキャリーワゴンは持参しよう。


駐車場の両端からは舗装路が伸びていて、ここからキャリーで運搬可能。


炊事場の近くには石炉もあるので、焼き網と炭だけでバーベキューもできる。


修景広場にある円形の花壇。通路にも花が植えられており、”花のまち”と呼ばれる恵庭らしさが感じられる。
柏木地区レクリエーション施設の周辺施設
柏木地区レクリエーション施設の周辺施設を紹介。キャンプや車中泊の前後に必要な買い出しやお風呂に入れる場所をまとめてます。
恵庭市街地からそれほど距離が離れていないので、商業施設は一通り揃っている。10km圏内でキャンプや車中泊に必要なものは全て揃うはず。
食材・キャンプ用品の買い出し
コンビニ・スーパー・ドラッグストアなど、選択肢がかなり多い。食材や飲料、キャンプ用品の買い出しには困らない立地。
- セイコーマート文京店|約3km
- マックスバリュ恵庭店|約3km
- ツルハドラッグ恵庭大町店|約3km
- DCM恵庭店|約4km


ぼくは苫小牧から恵庭方面に移動中、吸い込まれるようにセイコーマートへ。北海道上陸直後に、ホットシェフのおにぎりでパパッと済ませた。
キャンプ場の周辺なら、セイコーマート文京店が一番近くて立ち寄りやすい。そもそも恵庭市内だけで10店舗前後あり、どこから向かっても必ず見かけるはず。
温泉・お風呂に入れる入浴施設
今回はフェリー内の浴場を利用していたため立ち寄らなかったものの、柏木地区レクリエーション施設周辺で入浴施設もいくつか候補がある。
- 恵庭温泉 ラ・フォーレ|約6km
- えにわ温泉ほのか|約10km
最寄りかつ価格を考えると、基本的には「恵庭温泉 ラ・フォーレ」が筆頭だと思う。苫小牧フェリー下船組は、夜も遅いのでおとなしく船内のお風呂に入っておこう。
同じエリアなら「えにわ温泉ほのか」も、比較的近い距離にある。でもそもそもここはキャンプ場を併用していて、入浴券付きのプランのコスパが異常。
わざわざお風呂にだけ入るのはもったいない。恵庭市内には500円程度で入れるお風呂が複数あるので、少し離れた場所でお風呂だけ済ますのもアリ。
まとめ|北海道上陸初日の拠点に最適


柏木地区レクリエーション施設は、関西からの船旅に相性抜群。
敦賀-苫小牧航路は遅い到着かつ、宿泊地の選択肢が少ないことであまり利用してこなかった航路だが、札幌方面へ向かう場合にはとても良い場所にあるキャンプ場。
札幌や千歳からもアクセスしやすく、観光拠点としても十分候補に入る。周辺は買い出しや温泉も気軽にできるし、サイトは区画分けされて過度な混雑も避けれる。
ただし、焚き火が禁止だったり、日中は騒がしい可能性がある。純粋なキャンパーにはあまり向かず、目的地への中継地点として利用するのが良さそう。
事前予約が必要なので気軽にとは言いにくいかもしれないが、しっかり計画を立てた上で利用するならとても良いキャンプ場だと思う。ぜひ近くを通りかかる際には、候補に入れてみて欲しい。









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