佐渡島ツーリングの帰り、これから長距離の運転を控えていたので、最後にガツンとエネルギーを補給しておきたいと思い、富山市で晩ご飯に選んだのが「西町大喜」。
富山ブラックの発祥の店として知られる、元祖の味を味わえる有名店だ。真っ黒なスープと強烈な塩味で知られる富山ブラック。せっかく富山まで来たなら、一度は本場の味を食べてみたい。

西町大喜は富山市内にいくつか店舗があるけれど、今回は創業の地でもある西町本店へ。駐車場はないので、近くのコインパーキングに車を停めて少し歩いた。このあたりのコインパーキングは、当時は1時間200円程度だった。
日曜日だったので並ぶことも覚悟していたけれど、17時前という時間帯だったこともあり、店内にはほとんどお客さんがいなかった。


店頭の券売機で食券を購入するスタイル。西町本店はカウンターのみ27席のこぢんまりとした店内で、昼時などは混雑しそうな雰囲気だ。
壁にはこれまで訪れた人たちの写真がたくさん飾られていて、長く愛されてきた店らしい空気も感じられる。

この日はブラックラーメン(大)に、ライスと生卵を追加。
運ばれてきたラーメンは、想像以上に真っ黒。太めのストレート麺に、濃い味のチャーシュー、塩辛いメンマ、たっぷりの粗切りネギ、粗挽きの黒こしょうが乗っている。
ひと口食べてみると、やっぱりかなり濃い。特にスープは強烈な塩味で、一般的なラーメンを想像して食べると驚くと思う。でも、この味にはちゃんと理由がある。
西町大喜は1947年、戦後の復興期に創業。当時、ドカ弁やおにぎりを持って働く肉体労働者のために、濃い味付けでチャーシューをたっぷり入れた「ご飯のおかずになる中華そば」として生まれたのが、この味のルーツだという。
汗を流して働く人たちの塩分補給にもなるような、しっかりとした味付け。そう考えると、この強烈な塩味にも納得できる。
実際に食べてみても、これはラーメン単体で完結するというより、やっぱり白ご飯と一緒に食べたくなる味だ。



そして、今回ぜひやってみたかったのが生卵。
麺やチャーシュー、メンマを生卵にくぐらせてからご飯と一緒に食べると、濃い醤油味がまろやかになって、まるですき焼きのような感覚になる。
麺をそのまま食べたり、チャーシューとご飯を合わせたり、メンマをつまんだり、生卵に絡めたり。組み合わせを変えながら食べていると、濃い味なのに意外と飽きない。
ただ、やっぱり塩味はかなり強い。最初はライス一杯で十分だと思っていたのに、食べ進めているとご飯が足りなくなり、結局もう一杯おかわりしてしまった。
ラーメンを食べているはずなのに、結果的にはご飯までしっかり食べてしまう。これも「ご飯のおかず」として生まれた富山ブラックらしいところなのかもしれない。
激しく汗をかいたあとや、登山や長距離の移動のあとに食べたら、きっとこの濃さが気持ちいい。
今では富山を代表するご当地ラーメンとなった富山ブラックだけど、店によって味やスタイルはそれぞれ違うらしい。そのなかでも西町大喜は、元祖の味を知る店として一度は食べておきたい一杯。
真っ黒なスープに驚いて、強烈な塩味にまた驚く。でも、卵を絡めて、ご飯と一緒に食べると妙にうまい。富山へ行くなら、一度はこのクセになる濃さを味わってみてほしい。
西町大喜 西町本店
住所:〒930-0063 富山県富山市太田口通り1-1-7|地図
TEL:076-423-3001
営業時間:11時~20時
定休日:水曜日(祝日の場合は翌日)
駐車場:なし(近隣コインパーキングあり)


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